vaporwave — 文字の間が広く空いたこのスタイル、レトロな雰囲気の投稿で一度は見たことがあるはずです。80〜90年代の日本のシティポップと初期インターネットの美学を混ぜ合わせた「ヴェイパーウェイブ」文化を象徴する表記法です。
全角英数の由来
この幅広い文字の正体は全角(full-width)英数字です。日本語ではおなじみですよね — ひらがな・漢字・かなはもともと正方形の幅で、昔のコンピュータでアルファベットを一緒に使うとき幅をそろえるために、アルファベットも正方形幅にした文字セットが作られ、それがUnicodeに残っています(ABC…)。日本では書類入力で「全角英数はやめて」と言われがちなあの文字を、海外のヴェイパーウェイブ文化が「ダサいからこそカッコいい」美学に引き上げたわけです。ヴェイパーウェイブ・テキスト変換に入力すると、半角英数を全角に変換してくれます。
雰囲気を出す組み合わせ
全角テキストは、添える要素によって完成度が変わります。
- 日本語を添える:
dream 夢— ヴェイパーウェイブ特有の組み合わせ。海外ではこの「英語+漢字」がお約束です。 - 区切り記号:
【chill】、~vibes~— 全角括弧・波線とよく合います。括弧の特殊文字に種類がたくさんあります。 - 音楽記号:
♫ lofi ♫— 音楽記号コレクションと組み合わせて。 - ミーム的スタイル: 昔のWindowsのエラーダイアログ、ヤシの木、石像の画像と一緒に使うのがクラシックなミーム文法です。
どこで使うといいか
レトロなムードのインスタのキャプション、プレイリストのタイトル、Twitterの表示名によく合います。プロフィール全体を全角で埋めるより、タイトルの一行だけ変えるほうが雰囲気が生きます。ほかのテキストスタイルが気になるなら、グリッチテキスト(呪われた感じ)や小さい文字(ささやく感じ)と見比べてみてください。変換ツールの一覧はテキストツール集にあります。
技術的な注意点
全角文字は半角英数とは別の文字として扱われるため、検索にヒットしません。ハッシュタグに使うとタグが機能しないので、キャプション本文だけで使いましょう。また文字幅が2倍なのでニックネームの文字数制限にすぐ達すること、一部のフォントでは字間が不自然に見えることも覚えておくとよいでしょう。